No.130 (「第一次世界大戦)  : 

「W.W.Tの戦況の推移とは? また米はどのように参戦したか?」

東部戦線でのタンネンベルクの戦いでは露軍に勝利した独だが西部戦線でのマル
ヌの戦いでは仏軍に敗北し、短期決戦を図った二正面(シュリーフェン)作戦は
失敗した(1915年)。また、ヴェルダン要塞では仏軍に敗北、ソンムの戦いでは
英・仏軍に勝利(1916年)。1917年、独立を保っていたアメリカは独の無制限潜
水艦作戦に際して参戦を決定し、国益を考えて連合国側についた。こうして、結
局史上初の総力戦となった一次大戦は1918年に終結した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

第一次世界大戦が史上初の総力戦であることについて、大きな関心を持って学習
に臨んでいる。

思考・判断:

第一次世界大戦が総力戦の性格に加えて、空襲の始まりや毒ガス使用、機関銃の
普及など、戦争の歴史の画期となる物量戦・消耗戦として、重大な意義を持つこ
とを考察している。

資料活用の技能・表現:
総力戦の実態をとらえた様々な写真資料を、戦場と銃後の社会生活の両面か
ら活用することによって、第一次世界大戦の特徴を把握している。

知識・理解:
ドイツの二正面作戦が西部戦線で敗北したことで失敗に終わり、連合国側も
決定的な勝利を得られずに戦争が長期化したことと、両陣営との通商で「漁
夫の利」を得ていた合衆国が、ドイツの無制限潜水艦作戦を口実に連合国側
に参戦したことについて、基本的な知識を身につけている。